愛とは一言でいうと「相手を大切にしたいと思い、そのためであれば自分を犠牲にし、何も見返りを求めないこと」です。
愛は目に見えないので、自分が愛されているのか、また彼女(彼氏)をちゃんと愛せているのか不安になる人もいるでしょう。
「愛とはどういうもの?」と疑問に思う人も多いと思います。愛とは哲学的でスピリチュアルな存在ですが、実は特徴があり、恋とは明確な違いがあります。
それに愛は形作ることができるので、今は見えなくても育てていけば、やがて本当の愛にたどり着くことができるでしょう。
ここでは、愛とは何かや愛と恋との違い、愛を育てる方法を紹介していきますね。
愛とはどんなもの?愛とは相手を思う気持ちと見返りを求めない心
愛って何だろうと多くの人が疑問に思います。目に見えないので、自分が愛されているのか、相手に愛を伝えられているのか不安に感じる人も多いでしょう。
「愛」とは哲学・倫理的には、エロース:Eros(欲求の愛)、アガペー:Agape(無償の愛)、フィリア:Philia(対等な愛)の3つに分けらます。
そうした考えを基に現代に合わせると、愛とは「相手と上限関係なく対等な立場と考え、見返りを求めず、愛を与えることで自分の心を満たす」という意味になります。
そのため、愛は恋人だけでは無く、家族や友達、ペット、物など広くに使うことができるのです。
愛をより具体的にみていくと次のようなものになります。
愛とは、相手を支えたいと思えること
例えば、恋人や家族、親友、パートナーが怪我やトラブルにあった時にどう思うでしょうか。側にいて支えたいと思いますか。
近くにいたり、助けたりすることで、自分がトラブルに巻き込まれたとしても?
自分自身が何か不利益を被るかもしれませんし、見返りは全くないかもしれません。
そんなことが分かっていたとしても「相手がないたり、悲しんだり、苦しんでいる姿をみたくない」「少しでも力になってあげたい」という気持ちがあれば、それは愛そのものです。
親が子供に愛を注ぐ理由と同じです。見返りなどは求めてはいけません。相手の幸せこそが自分の幸せでもあると思えることが愛の大前提と言えるでしょう。
愛の名言
いろんな人があなたと一緒にリムジンに乗りたいと思っているはず。でも、あなたを本当に愛している人は、そのリムジンがもし故障したとしても、公共のバスに乗車することを厭わない人。
By オプラ・ウィンフリー
愛とは相手の言葉に耳を傾けること
愛を伝えるのにもっとも必要なことは、伝えることや何かを大量のプレゼントをあげることではありません。
どれだけ相手の言葉に耳を傾けるかということです。ひとまず、最後まで相手の話を聞く、傾聴する姿勢はとても大切になります。
どれだけ愛の告白を受けても、お金を積み上げられても、自分の話を一切聞いてくれない人からは本当の愛を感じることはありませんよね。
話しているとつい相手の話を訂正したくなる時もあるかもしれません。
しかし、相手を攻撃・非難することなく聞いてあげることが、信頼関係のベースになりますし、それこそが愛を作っていくときの芽吹きとなるでしょう。
愛とは対等に気持ちの共有をすること
愛に必要なのはまず話を聞くこと。その上で、自分の気持ちを共有することが大切になります。
普段生活していると、ワクワクしたりドキドキしたり、心が動く瞬間が何度かあるかと思います。
そうしたものがあれば、それを惜しみなく相手に伝えてあげるといいでしょう。
気持ちの強要はよくありませんが、共有は愛を育てていくのに必要なことです。
相手の考えをよく聞き、自分のことも伝える。そうした対等な関係こそが、素晴らしい愛につながる道となるんですね。
愛と恋との違いは?愛は相手のため、恋は自分のため
愛と恋ってよく似てますよね。同じなんじゃないかなと思う人も多いと思います。2つとも相手のことが好きですし、大切にしたい気持ちがありますもんね。
でも、この愛と恋には明確な5つの違いがあります。
1.愛は誰にでも与え、恋は付き合いたい人与える
愛は誰にでも与えることができます。恋人でも、家族や友達、ペット、物に対しても。
一方恋は好きな人、付き合いたい人にしか使うことができません。その人と身を一つにしたいという気持ちがそこには含まれます。
「相手から好意を得たい」「相手の特別な存在になりたい」という気持ちがあります。それは男女の仲、恋人の仲という特別な関係です。
こうしたことから、愛には真心があり、恋には下心があるとよく言われます。
瞬間的で情熱的なメラメラと燃え上がるような気持ちが生まれる恋。
ゆっくりと時間をかけて、信頼関係を作り上げていく愛。
愛と恋には対象やその気持ちに大きな違いがあるんですね。
2.自己犠牲をするのが愛。自己満足を得るのが恋
愛を与える人は「その人のためなら自分は犠牲になっても、不幸になっても良い」と考えます。
実際に何か不幸が自分に降りかかっても、相手のためにできたのなら、その人はとても幸せを感じることができます。
そうした「自己犠牲」が愛の形でもあるんですね。
一方で恋とは、「好きな相手から自分を愛してもらうこと」が最終的なゴールになります。相思相愛を求めているのです。
相手を喜ばせるような行動を取りますが、それは全て自分が好かれるため、という自己満足の欲求があるからなんですね。
そのため、自分のものにならない、付き合うことができないとなると自分の心が満たされないので、悲しみ、相手を恨む人もいるかもしれません。
恋することは決して悪いことではありません。その気持ちもとても素晴らしいものです。
そこからお互いに信頼関係を築くことができれば、愛に発展する可能性もあるでしょう。
3.愛と恋の違いは、見返りを求めるかどうか
恋とは、相手の反応に翻弄されることが多いです。相手に好かれたいという気持ちが強く、自分の行動がどう影響するのか不安になります。
「相手は喜んでくれるかな」「嫌われたらどうしよう」。そう思いながら、相手が喜んでくれる行動ばかりを取ろうとします。また、振り向いてほしいあまり少し嫉妬させようとしたり。
相手のためと思いつつも、その行動をすることによって自分のことを好きになってくれる、自分に興味を持ってくれると期待をしてしまう。つまり、自分にとって嬉しいことがあることが前提になります。
愛も相手にとっての行動を起こします。でも見返りを求めません。例え喜んだ顔が見られなくても、感謝されなくてもよいのです。
相手に何かしてあげることがゴールであり、その先のことは求めない、それが愛です。
また愛とは、相手を赦すことでもあります。例え、相手のせいで酷い目にあったとしても、相手のことを許し、大切にし続けるのが「本当の愛」と言えるでしょう。
4.恋はいつも突然に、愛は時間をかけてゆっくりと
「一目惚れ」という言葉があるように、恋は突然始まることもあります。ふとしたきっかけで、好きになり、恋に落ちていくのです。
一方で愛とは突然現れるものではありません。
ゆっくりと時間をかけて、お互いの信頼関係を高めていくからこそ、その間に愛が生まれてくるんですね。
信じる心がでて、相手を大切にしたいという気持ちが生まれ、愛に変化していく。愛を得たい、与えたいのであれば、時間をかけることをおすすめします。
愛し愛されたい!パートナーと愛を育む方法
1.短所や欠点は受け入れてあげること
失敗やミスというものは誰にでもあり、なかなか直せないというものもあります。
もちろん直してほしいことがあれば、伝える必要もありますが、そうした相手の短所や欠点ばかりを指摘してばかりいないか注意しましょう。
指摘ばかりしていると、相手が感じるのは愛ではなく恐怖です。
もしかして、その短所は見方を変えれば長所になることもありますしね。
大切なのは普段から愛をたくさん伝えておくことです。そして、何か伝えたいことがあったときは「提案」をするような形で話して見ましょう。
たとえば「○○しないで!」という言い方はどこか強い口調に感じます。しかし、同じ内容であっても「○○してほしいな」と伝えることで印象は大きく違いますし、相手も受け入れやすくなります。
そう伝えても直らないこともあります。それでも変わらず相手を大切にしたいと思う気持ちが、大きな愛を築き上げていくんですね。
2.「ありがとう」の気持ちを伝える
愛とは相手を大切にしたいという気持ちです。どんなに小さな親切でもその中には愛があります。
相手から愛を受け取ったとき、感謝の気持ちを伝えれば、それはお互いの信頼関係をつなぎ高めることができます。
どんなことでも感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
友達でも、恋人でも、家族でも感謝の気持ちを言葉にしなければ相手に伝わることはありません。
「ありがとう」と伝えれば、やがて相手からもその気持ちが返ってくるでしょう。
そうしたお互いに思いやり相手を労わる気持ちが出てくれば、やがて大きな愛が姿を表します。
3.笑顔を忘れないこと
愛に必要なのは前向きな気持ちです。相手のことを受け入れ、また自分を素直に表現できること、それらの力によって愛は少しずつ成長していくのです。
自分に自信がなく、ネガティブな人は「自分は愛されるべき人ではない」「人を愛する資格なんてない」と考えるかもしれません。
しかし、愛とは無条件で得られる・与えられる気持ちのことです。どんな人間でも愛し愛される権利があります。
まず、こんな自分でもいいのだと自分自身を認めてあげることが大切なんですね。
自分の気持ちに素直になれれば、前向きにハッピーに過ごすことができ、その結果、相手を受け入れる心の準備が整います。
笑顔でハッピーな気持ちであることは、自分のためでも、相手のためでもあります。なぜなら相手は、前向きなあなたの姿を見て、一緒にいることに幸せを感じることが出来るからです。
4.自分から愛を伝えてみること
愛は贈るものであり、貰うことができません。だからこそ、愛が欲しいときは日頃から愛を相手に与えていく必要があるのです。
愛して欲しいときは、まずは自分からパートナーへ愛を積極的に伝えてみましょう。
例えば「好き」「愛してる」という言葉を素直に言ってみたり、小さなことで感謝をしてみたり、相手に微笑みかけてみたり。
パートナーがいるからこそ、自分は今幸せであり、感謝しているという気持ちが伝われば、愛を感じ取ってくれます。
やがて相手からも愛を伝えてくれるようになるでしょう。
自分が消極的であれば、相手もまた愛を伝えるのに躊躇してしまいます。
まずはオープンになることです。お互いに愛を伝え合うことができれば、自然と二人の関係はより深まり、大きな愛につながります。
愛とは鏡のようなもの。与えるもの。
付き合っていたり、結婚したりしていると、自分は相手から愛されているのか不安に感じることもあると思います。
しかし、愛とは自ら求めることはできません。相手に対して与えることしかできないのです。
だから「私をもっと愛してよ!」と相手に詰め寄ったとしても、その後得られるのは愛ではありません。
愛とは鏡のようなもので、自分から動くことで、相手も動き返してくれます。
時には思ったように返ってこないかもしれません。ですが、無条件に見返りを求めず、相手に対して感謝の気持ち、幸せにしてあげたいと思うこと、それが愛なのです。