「ここに居たくない、家から出ていきたい」そう思ったのは私が中学2年生の頃になります。
理由は毒親との不仲。毎日、何かと干渉してきて、嫌味を言ってくる親に対して、私は嫌気がさしたのです。
私には幸いにもなんでも話せる友達がひとりいました。その子には、自分が親と仲が良くないこと、家出したいと思っていることを相談することができました。
そして、その友達もまた「家に居たくない」と思っている仲間だったのです。
ただ私と違う点が1つありました。それは、親と仲が悪いというわけではないこと。良いわけでもなく、その子に対して親が無関心でほとんど家にいない家庭でした。
私からしたら夢のような生活。親に何も言われることなく、自由に過ごせる環境に羨ましさを覚えるほど。
でも最終的には、私は大学進学まで家から出ることなく、反対にその子は高校2年生の夏頃に家を飛び出したのでした。
大人になった私たちは今でも仲良く、その時の話もよくします。だから今日は、「家に居たくない」「家出したい」という人に、私たちの経験から話せることを全部伝えられたらと思います。
家出したいと思う子は意外に多い
「家に居たくない」「こんな嫌な家族きっと私だけ」と当時思っていた。
でも、Twitterとかを始めて、投稿を見たり、色んな人と話してみると意外にも同じ考えの人が多いことを知った。今でも検索すれば出てくるほど。
家出したいと本当に思っている子もいる。でも中には、そこから風俗を紹介したりする業者がいたり、お金を騙し取ろうとする人もいる。
全て信じちゃいけないし、そうしたSNSで出逢おうとしてくる男たちは、私たちを物としてしか扱ってこないから簡単に会っちゃいけない。
実際に私の友達は、SNSを通して出会った男にひどい扱いを受けたと聞いている。
家出するときに気をつけること
あなたを商品だと見ている人が世の中には大勢いること。もしこれを読んでいるあなたが私と同じ女性だったら、私たちを利用してくる人がたくさんいることを覚えておいてほしい。
家出すると「お金どうしよう」とか「どこで寝ようかな」とか「お腹すいた」とか悩むと思う。
それを逆手にとって、あげるから性的行為を強要してくる。すごくいい条件でと言ってお店で働くように仕向けてきたりする。
今はそれを選んでしまうかも知れない。
でも負けないこと。人間辛くなると、どんな相手でも助けてくれるなら良い人に思えてくる。それが私たちを利用するような人でも。
「優しい」と思えるかも知れない。神様のように感じるかも知れない。でも相手は私たちを金儲けの商品でしか見ていない。
最後に使えなくなったとき、罵倒し暴力を振るって私たちをゴミのように捨てる。「自分はゴミのような存在だからそれでもいいんだ」と思う人もいるかも知れない。
私も当時は自分のことを自分で貶して、馬鹿にして、価値のない人間だと思い込んでいた。
でもあなたはそんな価値のない人間なんかじゃない。生きてていいし、幸せを目指してもいいんだ。
私たちをゴミのように捨てるやつに頼らなくても、本当に助けてくれる人は実はたくさんいる。自分を捨てず、そこを頼って、また前を向ける日を目指そう。
家にいたくない理由は家に居場所がないから
家出したいと思うと、どんなことでも嫌に思えるし、何が何でも家から出てやると考えちゃう。私もそうだった。
でも、ちゃんと理由を見つけてみると、実は家出することでもなかったりする。
反対に早く出た方がいいこともあるけれど。
それによって、未来が変わるかも知れない。
私のように家を出なくてもいいかもしれないし、友達のように家出してしまうかも知れない。
家にいたくないと思った時、何でかなと考えるのはとても大切だったりする。
友達と家にいたくなかった理由をさがしてみると、最終的には「家に居場所がないから」という答えにたどり着く。
その答えにたどり着いたときに、そういえば私もそうだったなと、腑に落ちた感覚があった。
窮屈で苦しくて居心地が悪い。そんな世界に居たくない、早く抜け出したいと私は思ったんだ。
みんなも同じだろうか。私たちは家にいたくなくなった理由を4つ考えたけど、それに当てはまるだろうか。
1. 親がうざい、嫌い、一緒にいたくないから
「○○しなさい」と命令をしてきたり、「だからあんたはダメ、出来損ないなんだ」とバカにしてきたり、お金のことばかり言われたり。
言い争いや喧嘩は絶えなかったし、肩身狭くて安らげるような場所ではなかった。
親にもできていないところがたくさんあって、くずだと思っている。何で自分だけこんな扱いを受けなきゃいけないんだろうと疑問に思うことが多かった。
「この人たちは自分のことしか考えていなんだな」と遠い存在のように感じることがあった。
でもそうやって、「親ではなく他人」と考えるようになってから、少し気持ちが楽になった。
気にする必要はないんだ。この人たちは他人で、ちょっと部屋を間借りしているだけ。自分のことは自分でやっておこう。
そうやって、半分1人暮らしのような生活をしていたら、いつの間にか時間が経っていて、私は大学へ進学する時期になっていた。
2. 親同士の喧嘩が多くて家に居づらい
私の父親と母親も不仲で、いつも喧嘩ばかりしていた。その理由はとても曖昧でどうでもいいことで、何で喧嘩してしまうのか全く分からない。
家庭内別居しているほど、ぎすぎすした関係になっていた。
そんな中、安心して過ごすことなんてできない。その喧嘩の姿も見たくなかったし、部屋にこもっても声は響いてくるし、最悪の状態だ。
もっとひどいときには、喧嘩でイライラした母親が自分に当たってくる。何もしていないのに「あんたが悪いんだ」と叫んでいる。
結局のところ、私の両親は離婚した。
母親が家から出ていき、私と父親のふたり暮らしになった。
3. 兄弟姉妹との仲が悪い
私には7つ離れた姉が1人いる。そして実は2人の父親は違う。
その影響かは分からないけれど、私たちの性格はまるで反対で、お互いの顔を見れば憎たらしい、喧嘩ばかりの毎日だった。
幸い、年齢が離れているから、生活リズムが違ったし、姉はそこまで家にいるようなタイプではなかった。
もし姉がずっと家にいたら私は帰っていなかったと思う。それくらい犬猿の仲。
生活する時間をズラしたり、1人になれる場所を少しでも見つけておくことで、気持ちは少し楽になる。
4. 家にいる意味を見出せない、外にいる方が楽しい
みんなは家に帰ると何をするだろう。私は、ご飯食べてお風呂入って寝るだけだった。もちろんそれはありがたい事なんだけど。
友達はご飯を外で食べていたし、友達の家に泊まることもあったから、より家という存在がいらなかったのかも知れない。
「家にいても退屈、面白くない」それは彼女の口癖だった。
外で友達と遊んでた方が楽しいし、家に帰っても誰もいないのは寂しい。
家にいてもご飯があるわけでもないし、どうせ外でなんか食べるなら、そのまま外出していた方が楽しいし、自分の居場所がそこにあるような気がする。
親が自分に対して無関心で、家に誰もいないことが多い。いても特に話しかけてくるわけでもなく、まるで別の世界に生きているように思える。
そんな気持ちの中、家出をするのは必然なんだろう。
どうして親はこんなにひどいんだろう
今宵24歳。この歳になって親と話せることや聞けることが少し増えた。
大学生のうちは一人暮らしをして親から距離を取れるようになって、そのおかげでお互いに落ち着いて関われるようになったらしい。
中学の頃は嫌味ばかり言ってきて、「なんでこの親はこんなにひどいんだろう」と思ったことも多々あった。
その時から気になっていたことを、この歳になってようやく聞けた。
すると元母は「自分のことでいっぱいだった」と話す。確かに当時は共働きで、疲れ切って帰ってくる母親をよく見た気がする。
親も一人の人間なんだ。
自分のことでいっぱいになることもある。今の私も、毎日の仕事に追われて帰ってくる頃にはヘトヘトなんて良くある。
そんな中で子育てまでするのだ。頭の中はもうパンク寸前だったんだろう。
どの親もそうかも知れない。自分のことで一杯一杯で、他のことはあまり考えられないから、余裕のない言葉や行動が出てしまうのかも知れない。
だとすれば、親に求めすぎない方がよかったのだろう。人間誰しも余裕がなければそうなると思って、嫌味や小言なんて流しておけばよかったのだろう。
家を出るべきか、家に残るべきか
家を出ることで頭がいっぱいだ。もう限界だ。でもどこに行けばいいのか分からないし、どうしたらいいのかも分からない。
家出なんて人生で一度きり、慣れている人なんていない。不安でいっぱいになると思う。
答えが出なくてパニックになる人もいるかも知れない。
これからどうすればいいのか。家にいたくないこと、家出することで頭はいっぱいかも知れないから、ここに2つの答えを書いておくね。参考になれば嬉しい。
家を出ることはリスク。でも自分は大切にしよう。
家にいたくないと思えた時、私のように我慢は必要だけれど家に残るか、友達のように家出をして外で過ごすか、どちらがよいということはない。
どちらの方法でも、良い面もあればリスクもある。それぞれ知った上で選ぶ方がいいと思う。
家出せずあえて家に残ってみる
「家にいたくないのに、残るなんて考えられない」そう思う人は多いかも。
私も当時は家出することしか考えていなかった。
でも結果として、大学入学まで家を出ることなく、暮らせていけて良かった。大変な思いも多かったけれど、私はそれが最善だったと思う。
家出をした方がいいかどうかの基準は、自分の命が守れるかどうか。
もし、親が暴力を振るってくるようなDV気質のある人だったり、嫌がらせをしてきて精神的に追い詰められて自殺を考えるようになってたら、残らず家を出よう。
自分の命より大事なものはない。人間生きていればそのあと何とかなるものだよ。
何となく家にいることが嫌になったり、親や兄弟姉妹と離れて過ごせる場所(自分の部屋とか)があるならば家出せず、自分が大人になるのを待とう。
我慢は必要だけど、その後の生き方を考えるともしかして今の方が平和だったり。
なるべく日中は外に出たり、自分の部屋で過ごす時間を多くして、家族と距離を取っていれば案外過ごせたりする。
私は下に書いてあるところで過ごすことが多かった。
日中外で過ごす時におすすめの場所
- マクドナルド
- 図書館
- サイゼリヤ
- 公園
- 学校
- ネットカフェ
- フードコートのある大型スーパー
- 健康ランド、日帰り温泉施設
- 友達の家
お金があればネカフェとかは個室もあるし、ご飯も無料でついてくるところもあるしおすすめしたい。
なければ大型スーパーのフードコートとかは良いかも。冷暖房効いているし、お腹が減った時はそこで買えばいい。ネカフェよりはお金かからないしね。
色んなところを回ってみて自分の居場所を見つけられるといいな。
思い切って家を飛び出そう
これを読んでいる人の中には、私よりもひどい扱いを受けている人もいるだろう。
毎日罵倒されたり。殴られたりして身も心もボロボロ…。
それでも我慢しているのかも知れない。
嫌でも痛くても我慢して我慢して我慢して…。
もう自分なんてどうでもいいと思ってしまうかも知れない。
でも人間生きていれば何とかなる。力になってくれる人もいる。
大切な自分を守るために家を飛びだすのは、勇気ある行動だし、素晴らしいと思う。
だけど、家から離れて、あなたを利用しようとする人もたくさんいるから、そんな事にならないように私の友達の経験を伝えられたらと思う。
家出した時に頼れる居場所はどこ?考えておくべき3つのこと
家を飛び出した後、私の友達はひとまず知り合いの家に身を置いた。
中学時代からの親友の家だ。
でも、いくら親友でもやはり他人の家。最初は楽しく過ごせていたけれど、やっぱり居心地が悪くなって、ネットカフェに移動した。
個室で寝るところもあってシャワーも使えて、快適な空間だったらしい。
ただ、高校生以下は22時以降に外出禁止とされているから、厳しいところは途中で退出させられる。
そのまま公園のベンチで野宿なんてこともあったらしい。
もし本当に家を飛び出すなら下の3つのことは考えておこう。
- 寝る場所
- 食べ物
- お金
この3つを見つけることができれば、私たちは何とか生きていける。
寝る場所
私の友達は色んなところを転々としたらしい。下に書いてある場所は、その友達が家出した後に過ごした場所になる。
- 友達の家
- 彼氏の家(社会人の彼氏とかいたらしい)
- ネットカフェ
- ホテル
- マクドナルド
- 公園で野宿
基本寂しがりやだから、誰かと一緒にいたい。だから友達の家とか彼氏の家とかは、彼女にとってとても居心地が良かったらしい。
友達の家なら、日用品とかも借りられるし、服もシェアできるから荷物はとても少なくてすむ。
ひとりになる時間が欲しい人は、やはりネットカフェか、ホテルが一番だろう。誰にも干渉されずに過ごすことができる。
でも、ネカフェやホテルに泊まろうとするとやはりお金がかかってくる。
友達もお金を稼ぐことにとても困ったと話している。
お金
高校生になってくるとバイトなどにも取り組むことができるので、収入は入ってくるかも知れない。
その収入でネカフェやホテルに泊まることはできるようになる。
でも、中学生以下だと収入を得ることができないから、この文章を読んでいる人の中には、中学生以下でお金に困る人も多いだろう。
インターネットで検索すれば稼ぐ方法なんていくらでも出てくる。
でも、そこに載っている方法は、結構リスクの高いものだったりする。いくら簡単に稼げると書いてあってもね。
人によっては利用されるだけ利用されて、使えなくなったら捨てられるなんてこともある。
簡単に稼げると言うことで人を集めて、利益を出そうとしている自己中心的な人ばかりだ。そんな人たちにあなたを安く売る必要はない。
このサイトには、学校にバレないお金の稼ぎ方が書いてある。
その記事の下の方に書いてあるように、「初心者でも」「月〇〇万円稼げる」「簡単に稼げる」といった言葉があれば注意したほうがいい。詐欺に遭う可能性がある。
本当に実在する会社なのか調べたり、日本語が変じゃないか確認したり、騙されないようにしておこう。
インターネットを通じてお金を稼ぐ方法もあるが、安全性を考えると普通にお店でバイトする方が何十倍もいい。
小さなお店なら意外にも学生でも雇ってくれることがある。大手の求人サイトでもそうした募集はたくさんあるので応募してみよう。
食べ物
人間誰しも食べないと生きていけない。だから、1食でもいいから食べるようにしてほしい。
でもお金がないのにご飯どうすれば食べられるのと思う人もいるかも知れない。
いくら安くでご飯を食べられるかはとても重要なことだろう。
私の友達は焼肉屋でアルバイトをしていたから、そこでまかないのご飯も食べて食費を浮かせていた。
同じように飲食店でバイトをすれば、安くでご飯を食べることはできる。
他にもご飯を安くで食べられる3つの方法を紹介するね。
- ネットカフェの無料のご飯を食べる
- 子ども食堂を利用する
- NPO法人に頼ってみる
ネットカフェの無料のご飯を食べる
色んなネットカフェがあると思うけど、中には無料でご飯の食べられるところもある。
例えば、都内にも何店舗かある、カスタマカフェでは、カレーや卵かけご飯が無料で食べられたりする。
ネットカフェであればついでにそこで泊まったり、シャワーも浴びたりすることができるので、そのお金がありそうならとてもオススメなところ。
子ども食堂を利用する
子ども食堂は、地域の子供達や家族を対象にご飯を提供する食堂のことで、NPO法人だけでなく、一般の人たちも運営しているところがある。
通常のレストランよりも全然安くで食べられるし、ネットカフェと違って、繋がりを持てるから何かあれば力になってくれることもある。
家を出ると人とのつながりも薄くなってくるから、いざと言う時に頼れる人がいなかったりする。
今は1人にならないようにすることが大切だから、そうした場所も是非使ってほしい。
どこにあるかは、子ども食堂のさいとですぐに見つけられるから一度確認しておこう。
NPO法人に頼ってみる
できれば人と会いたくないと思うかも知れない。こんな自分なんてもうどうでもいいと思ってしまうかも知れない。
でも、そんなあなたの力になってくれる所や人は、実はたくさんいる。
例えば、都内を中心に活動しているcolaboという団体はTsubomi Cafeというバスを運営していて、そこではご飯を食べれたり、スマートフォンも充電もさせてくれたり、一時的な居場所として使えたりする。
他にもNPO法人はたくさんあるからそうしたところも視野に入れて生きていく方法を見つけていこう。
あなたをサポートしてくれる人はたくさんいる。だから頼っていいんだよ。
家を出ると1人になって、どう生きていいのか分からなくなって、自分を責め始めてしまう。
私は1人なんだ。誰も助けてくれないし、助けてもらうほど価値はないんだと。
でも、この世界には価値のない人は1人もいない、と私は思っている。
だから、困った時は頼ってもいいんだ。人間誰かに頼らないと生きていけない生き物だから気にしなくてもいいんだよ。
実は頼れる人はたくさんいる。ここには、そんな場所を書いておくから、参考にしてみてね。