「友達がいないことは悪いことなんでしょうか?」
そんな質問を掲示板にしている方がいらっしゃいました。この人だけではなく、友達がいないことに不安を感じる人は多くいるようです。
「友は一生の宝物」「友情は人生の酒である」など友情に関する名言はいくつかありますが、そうした言葉や世間の流れを見ていると、友人がいないことがいかに愚かなものかと感じることがあります。
しかし、本当に友人ゼロであることは問題があるのでしょうか。
私自身は友達が少ない、あるいはゼロ人だとしても全然悪くないことだと思います。実際、年齢を重ねるにつれ、友人を数多く持たない方やいないといった人を多く見かけるようになります。
そうした人たちの意見も見ながら、友達が本当に必要なのかを見ていきましょう。
友達ができないけど大丈夫?友達ゼロのメリット・デメリット
私自身、高校を卒業してから引っ越しが多く、様々な所に住んでいるのでなかなか安定した友人関係ができない状態です。
一時期は友達が全然できないことでとても悩み、社会人セミナーや同年代パーティ、地方出身者の会などSNSを中心に募集している集まりに参加したこともありました。
しかし、参加し無理に話しかけにいったり、嘘の笑顔や大げさな笑いをするのがとても億劫でした。いろんな人の話を聞けることは嬉しいのですが、楽しいという感覚よりも疲れることの方が多かったように感じます。
人との繋がりはできていくにつれ、何のために関係を築いているのか分からなくなっていました。
私たちは何のために友達を作るのでしょうか?
新しい土地の情報を得るため、寂しさを解消するため、1人で遊ぶのは退屈だからなど目的は人によって様々でしょう。
もちろん、友達を作ることはいいことですが、友達がいなくてもできることはたくさんあります。むしろ、人によっては1人で過ごす方が有意義かもしれません。
世間の風潮に左右されることなく、まずは友達がいないことでのメリットやデメリットをみて、自身はどうすればいいのか考えてみましょう。
友達がいない・友達が少ないメリット
1人の時間が増え、好きなことに没頭できる
1人で本を読んだり、勉強したりでき自分だけの自由な時間を使うことができます。
何をしていても誰にも文句を言われず、何をしたらいいのかわからない人は、友達がいない時の楽しみ方を見てみましょう。
お金が貯まる
友達と過ごすとなるとそのほとんどが外で過ごすことになるでしょう。しかし、カラオケやボーリング、食事、旅行などどれをしようと思ってもお金はかかるものです。
その分楽しさは買えるかもしれませんが、節約したいという方には多くの人間関係はデメリットになりやすいかもしれません。
大切な人との時間を濃くすることができる
たまに会えるからこそ話すことがたくさんあり、その一日の時間がかなり充実します。
毎日誰かと会うことももちろん楽しいことだと思いますが、1人の時間を大切にして、たまに古くからの友人に出会うからこそ話せること・話したいことがたくさんあるように感じます。
友人だけではなく、人の中には家族や兄弟姉妹、恋人といった別の人との関係性を大切にしたいと考えている人もいるでしょう。
24時間という限られた時間の中で、繋がりのある全ての人に出会うのはとても難しい。本当に大切な人は誰なのかを考え、その人との時間を充実させることもとても大切です。
人間関係でのストレスが圧倒的に少ない
人との関わりが少ないので当たり前のことですが、友達が多い人に比べ人間関係上での亀裂やいざこざというものが絶対的に少なくなります。
誰かを妬んだり恨んだりすることが減り、競争心なども生まれにくいので、人との付き合いの中で生まれる悩みはかなり少なくなるでしょう。
また、人によってはリスク回避に繋がることもあります。近年の傾向で、口コミを利用した商品の販売があります。これは、知り合いに商品を販売していくことで、信頼している者からの勧めで断りにくく購入しやすいという心理を利用したものです。
人との繋がりが多い人ほど、こうした商法やまたネズミ講などにかかりやすくなります。実際に私の友達も、親友からの勧めで商品を買わされそうになったという話を聞きます。
「私は騙されない」と油断していると案外身近な人から商品を勧められるかもしれません。
友達がいない・友達が少ないデメリット
正直、友達がいないと一人ぼっちで寂しい
休日、何をすることが多いですか?1人でYouTubeを一日中見ていつの間にか夜になっているという経験の方も多いかもしれません。
自分一人で過ごす時間ももちろん大切です。しかし、寂しいとかつまらないと思う方ももちろんいるでしょう。
出かけようという意欲が湧きにくく、インドアな生活が続いてしまう原因にもなります。
人と話すことは自分の心の整理にも繋がりますし、ずっと家にいるとせっかくの休日もただダラダラしてしまうだけになります。外に出る為にも、誰か友達が身近にいるということは大切になるでしょう。
コミュニケーション能力が低下する
友達や知り合いが少なく、誰かと話をするという機会がなくなってくると、次第にコミュニケーションがうまく取れなくなってきたという人もいるそうです。
社交性がなかなか身につかず、いざ人と話すときになると、なかなか言葉がでてこないというのも、友達がいない人のあるあるのようです。
人から得られる情報や影響が減る人間関係が希薄になってくると、相対的に他人から得られる情報も少なくなります。その中には、自分の人生を飛躍させる重要な情報やチャンス、アドバイスが含まれているかもしれません。
他人の考えや話を聞くというのは自分の思いつかないアイデアの発見や、頭の整理につながるので非常に重要です。しかし、その機会を失ってしまうのはいささか勿体無いといえます。
むやみやたらに友達や知り合いの数を増やすのではなく、知りたいと思ったことがあれば積極的に行動し、自身の知識を満たしていくといいでしょう。
結婚式に呼ぶ友人の数が少なくなる
大規模でたくさんの人にお祝いしてもらえる結婚式というものは、自分も最愛のパートナーも幸せなものです。
しかし、それも呼ぶ人がいなければ始まりません。多くの友達がいるということは、そうした人生の節目に一緒にいてくれる人がたくさんいるということです。
自身の結婚式を盛大にしたいと考えている方は、人間関係を充実させておく必要があるでしょう。
欠陥人間だと思われやすい
世間の風潮として、友人を多く持っている人ほど素晴らしいという考えが蔓延しています。その中で、友達の数が少ない、またはいないといった人間は、浮きやすくその理由を考えられます。
たいていの人は、友達が少ないのは、その人の性格に問題があるからだと思います。「人間関係に問題を起こしやすく、その結果周りに人がよってこないのだ」と。
しかし、気にすることはありません。それは世間が勝手に作り出した理想ですし、友達の数はその人の性格や価値に何の影響もないのです。
大切なことは、自分の意志で今の人間関係を維持しているのだと胸を張ること。
誰かに言われたからと言って、友人関係を小さくしたり大きくしたりするのは、ただ自分を混乱させるだけです。程よい人間関係は人によって異なります。自分の理想は自分で作っていきましょう。
相談相手がいない
人生、生きていれば壁にぶつかることはなんどもあるでしょう。
あなた自身も「友達が少ない、いない」ことに悩んでいるからこそ、今こうして、この記事を読んでいるかと思います。
誰にでも悩み事はあります。そうした時、友達がいれば1人で悩まずに相談することができます。1人でウンウンと考えるよりも、他の人の考えを聞いてみる方が効率よく悩み事を解決できるかもしれません。
「近くに助けてくれる存在がいる」このことは、自身の人生を豊かにする上で重要なことです。また、相談に乗ってもらうだけではなく、誰かの悩みを聞いたり解決することも、巡り巡って自分のためになります。
相手の話を聞き、じっくりと考えることで、また自身についても振り返り、同じような悩みについてより理解を深めることもできます。人間はアウトプット志向と言われているので、誰かに話したり教えたりするほど脳内は整理されより理解が深まるんですね。
限られた人に依存しやすくなる
コミュニティが狭いと自ずと話す相手も限定されてきます。そうすると、いつも同じ人に相談をしてしまうことになるでしょう。
相談している側からはわかりにくいですが、受けている方は毎度悩み事を話されては気持ちも疲れてしまいます。頼りすぎてしまうとそれが相手にとって重荷になり、関係性が悪くなる原因になるかもしれません。
友人や恋人関係なく、人と良好な関係を維持していたいなら頼るバランスも重要です。
友達の数が多いという人は、相談したい・知恵を借りたいということがある時に、様々な意見が聞けて、1人の人に依存しすぎないというメリットがありますね。
友達がいない・友達が少ない人の原因や特徴
友達がいない、少ない人には、以下の原因があると言われています。
- 他人の気持ちを考えない自己開示ができない
- 人間味がなく感情が乏しい
- 他人に興味がない自意識過剰気味コンプレックスを持っている
- 否定的な考え方をしている
- 言葉がつまり会話が続かない
- 常に無表情
- 不潔な外見
何一つ当てはまらないという人はいません。どんなに素晴らしい人物だとしても必ず1つは当てはまるでしょう。
ですから、当てはまるものがあったからといって肩を落とさず、今後の目標として取り入れましょう。
自分にはどの項目が当てはまったでしょうか?友達を作りたいけど、なかなか思ったようにできないとお悩みの方は、当てはまったものを直すところから始めると良いかもしれませんね。
この項目を全て改善しても、やはり人間同士ですから相性があります。
どれだけ笑顔を振りまいて話していても心の中では「何か違うな」と思うこともあるでしょう。それはあなた自身が悪いのではありません。誰にでもあるごく自然なことなんですね。
だからこそ、最初はたくさんの人に会うことが大切です。いろんな人に会って話すと少しの時間だとしても「この人良さそう」など、何か感じ取るものがあります。
メラビアンの法則というものがあり、会った数秒で人の第一印象は決まります。そして一度ついてしまった印象はその後なかなか変わらないということもまた事実です。
人と会っていく中で、印象が良いと思った人はその後も連絡を取っていくなどを心がけてみましょう。
会う頻度が多くなり、たくさんのことを話していく中で、心から信用できる親友となるかもしれません。どこで多くの人と出会えばいいのだろうと悩んでいるのなら、以下の3つを参考にしてみましょう。
- 習い事をする
- サークルや部活に参加する
- SNS経由で出会ってみる
何を話していいのかわからないという人は、興味のある習い事に参加したり、同じ趣味のサークルや部活に入ってみると良いかもしれません。関連性のある話題を話せば、自然と盛り上がり、また会話も長続きするでしょう。
大人数が苦手とか、まずは1人気があう人を見つけたいという人は、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSがオススメです。
メッセージを通じて話していくことで、会わずとも相手のことを知ることができますし、会話のペースも自分に合わせることができます。
何にせよ、気軽に人と話してみるということが必要なんですね。
友達がいない時の対応方法
友達が少なくとも生きていくことはできます。友達が1人もいないからといって、自信を無くしたり、自分が変なのではないかと疑う必要はりません。それは、人によって感じ方や考え方が違うだけです。
しかしながら、1人で休日や放課後、会社終わりを過ごすとなると何をすればいいのか悩む人は多いようです。ここで一度、みなさんが何をして過ごしているのかみてみましょう。
一人での過ごし方
- ひたすら睡眠
- 掃除洗濯などの家事
- TwitterやFacebookなどのSNSをみる
- ゲームをする
- 溜め込んでいたテレビ番組を見る
- DVDを借りるまたは映画館へ行くなど映画鑑賞
- ショッピング
- ドライブ
- 読書
- 喫茶店やカフェへ行く
- 仕事をする
- 温泉、スパ・ジムやランニング、筋トレ
- ご飯を食べにいく・カラオケ(ヒトカラ)
1人でもいろんなことができ、また慣れていけば充実してくるようですね。上に書いてあるのは一例で、やろうと思えば無限の可能性があります。
現代では1人〇〇なども増えてきてますし、お一人様用の場所もいたるところにあります。そうした、場所を巡ってみるのもいいかもしれません。
もしかすると、今まで出会ったことがない新しい趣味に出会えるかもしれませんよ。
結論:友達は数ではないということ
友達がいると確かに寂しさも感じにくいでしょうし、困った時に頼りになる大きな存在でしょう。しかし、友達の数が多いからといってメリットが多いというわけではありません。
人によっては、人間関係のトラブルに巻き込まれたりなど、デメリットも存在します。
大切なのは、量ではなく質。心から信頼できる友人が1人でもいれば、それは幸せなことです。
また1人もいないとしてもそれは人それぞれの価値観なので、ネットや他の人の意見に左右されることはありません。自身が充実していると思えればそれでいいのです。
この機会に、自分は何が大切かを今一度振り返ってみましょう。