恋愛、親子、友人などの人間関係や仕事など、日常生活を送る中で、何か失敗をしてしまうと「自分は何をやっているんだろう」「こんなことでミスをする自分が信じられない」「信用できない自分は何をやっても駄目」と悲観的になることが、僕にはよくあります。
また、そうやってネガティブに考えてしまう自分も馬鹿みたいに思えて、どんどん自己嫌悪に陥ってしまうのです。
そんな自分を変えたくて、「自信を作る方法」が書かれている本を読んだり、セミナーに参加してみたり。
いろんな方法を試している中で気がついたことは、「今すぐに無理やり自分を信じなくても良い」ということでした。
「自分を信じることができない」ことは悪いことではない
「自分を信じられない」。言い換えれば自信がないということは、それだけを聞くと悪い意味にしか捉えられません。
「こんな自分生きている価値ないんじゃないか」と自分を卑下する原因にもなるかもしれませんね。
そうした自信がないという状態から抜けなきゃと思い、無理に信じこみ、無茶をしていたりしませんか。
自分を信じないことがプラスに動くこともあるのです。
悲観的に考える人はリスクを事前に回避する長生きをする
アメリカ心理学会(American Psychological Association)が発表した成人期の人生満足度の予測(Forecasting Life Satisfaction Across Adulthood)によると、人生を悲観的に捉えている人の方が、より現実にあった考え方をすることができ、リスクを事前に対処しやすいという結果がでています。
つまり、悲観的に考えすぎてしまう人ほど、死亡リスクが低く、長生きにつながりやすいということです。
もちろん、楽観的に人生を考えられることも精神的に健康に生きるためには必要なことでしょう。
しかし、将来出てくる問題やリスクを事前に回避するためには、ある程度人生を悲観的に捉え、早い段階で原因に対処しておく必要があります。
高い技術や芸術を生み出す
「自分のことを信じられない」負のエネルギーは、信じられる自分に生まれ変わるための大きな原動力になります。
「まぁいいか」と妥協することは人生の中で必要なスキルです。
しかし、そこで妥協することなく、さらにこだわり高みを目指せば、技術が向上したり、素晴らしい芸術を生み出すかも知れません。
自分のことを信じられない人は、信じられる自分になるためにはどうすればいいのかを考えれば、今では想像できないほど魅力的な自分になることができるでしょう。
自分を信じること、自己肯定できない原因
「自分を信じることができるなら信じてげたい」
多くの人はそう思います。そのため、「自分を信じる方法」「自信をつけるには」とネットで調べたり、解決策を探したり。
でも、自分を信じることができない状態(自分を肯定できない状態)というのは、何かしらの原因や要因があるので、解決方法だけを調べてもまた同じ壁にぶつかってしまいます。
自分を信じるために、自らのことをよく理解しておきましょう。自分を信じられない原因は次の5つがあります。
1.自分を見失っている
「スマートフォンを持っている人!」を聞いたらほとんどの人が手をあげるでしょう。一人一台は所持しているのが当たり前の時代になってきました。
スマートフォンやパソコンなどの電子機器はとても便利なものです。どこにいても世界中の情報が瞬時に分かります。
時には自分から得る事をしなくても、勝手に通知が届き、最新のニュースや出来事を知ることができるでしょう。
しかし、そうしたいつでも情報を得られるということで、私たちはその波に呑まれ、溺れかけているかもしれません。
求めていなくても情報が手に入り、通知があればついつい画面をみてしまうという状態は、主体性を失う原因になってしまいます。
自分で何かを探すということが減ってくると、一体、自分はどんな人間なんだろうと自ら探すことも少なくなり、また過度の情報に翻弄され、自分を見失ってしまうのです。
実はいらないものを捨ててみよう
情報だけではなく物に溢れる時代。なんでも手に入る便利さと引き換えに、しっかりと管理しなければすぐに埋もれてしまいます。
溢れたものは、私たちの貴重な意識をそちらに仕向け、自分について考える時間をどんどん減らしていきます。
一度身の回りを整理していきましょう。スマホ画面上にあるアプリを消すことからでも大丈夫です。実はいらないものがたくさんあるのでどんどんと捨てていきましょう。
部屋の中のいらないものを3つ捨ててみるのもいいですね。
そうしていろんなものを手放せば、情報やものに縛られて動けなくなっていた自分を開放し、物事に集中して考える時間を作ることができますよ。
2.失敗するのが怖い
「失敗」。その文字だけをみると誰しも味わいたくないもの。なので、誰でも失敗しないように行動します。
失敗を回避するには様々な方法がありますが、多くの人がとる行動は「回避」。
問題が発生しそう、失敗しそうと感じた時、人は取り組む事を途中で諦めてしまうのです。そうすることで確かに「失敗」することはなくなるでしょう。
しかし、自分のやりたいことがあっても失敗を恐れて取り組めなくなってしまいます。
そうして自分の気持ちに蓋をしてしまうと、「どうせ自分はうまくできない」「どうせ失敗してしまう」と、どんどんと自分を信じることができなくなっていきます。
3.理想の自分が分からない
ただ日常をなんとなく過ごしていても、自分を信じられるようになるのは難しいものです。
なぜなら、自分を信じるようになるには、何かを達成する必要があるから。それは目的や目標ですが、どんなに小さいものでも大丈夫です。
しかし、理想の自分が分からない人は、何をすることが自分にとっていいのか分からないので、行動しても達成感を味わうことがあまりありません。
まずは、なりたい自分は何か、理想の自分とはどんな人間かを考えてみましょう。
4.他人と自分を比較してしまいやすい
「隣の芝は青く見える」ということわざがあるように、人は自分と他の人を比べ、他人の方が自分よりも優れているように感じてしまいます。
人はみんな自分の欠点は相手に見せないように生きています。だから、外から見ると良い点ばかりが目に写ってしまいます。
なので、自分と比較した時にどうしても「自分には欠点ばかりだ」と信じられなくなってしまうんですね。
人には誰でも欠点があります。テレビに出ているような芸能人でも、世界に知られている有名人でも悪いところやコンプレックスのようなものは必ず持っています。
だからこそ、人と比較をして落ち込む必要なんてありません。それはあなたの他の部分が、他人よりも優れている可能性が大いにあるからです。
今は真っ直ぐに自分だけを見つめて行動していきましょう。
5.なんでも悲観的に捉えてしまう
人間はネガティブに考えやすい生き物です。これは心理学者の実験で1つの結果として出ています。
地球上にいる動物の中でも人間は、未来を想像し、リスクを回避できる動物です。なぜなら過去を記憶し、未来に応用できるからです。
そのため、人間は長い歴史の中で、生き残り、進化を遂げてきました。
しかし、こうしたリスクを事前に回避する能力ゆえに、人間は悪い事をよく記憶してしまう生き物でもあります。
例えば、1万円手に入れたことよりも、1万円を一瞬で失う悲しみの方が感じる人は実に多いことでしょう。だからこそ、お金を大切にして、普段から大金を持ち歩かないようにします。
また、衝撃的なほど不幸なことが起こった時、トラウマになることもありますが、反対にとても幸福なことが起こったときに「トラウマ」のように使える言葉は見当たりません。
物事を悪く捉えてしまうのはあなただけのせいではありません。人間ならば誰でも同じように考えてしまうのですね。
自分の事を信じることができる人がしていること・考えていること
挑戦しない方がリスクだと考えている
チャレンジに失敗はつきもの。失敗を恐れて保守的な行動になってしまうと、人生の針はプラスにもマイナスにも触れません。
現状を維持するということで失敗につながることはないでしょうが、チャレンジしないことで変化を味わえないと自分が成長しているかどうかも知ることができません。
自分がしっかりと目標に向かって成長できているのか判断できないと、自分自身を信じる心も少しずつ少なくなってくるでしょう。
自信が高い人とは、成功だけしかないわけではありません。どのような結果であってもチャレンジしてみる人のことをさします。
「失敗しても命ある限りやり直せる」そう考えて今からでも一歩踏み出してみましょう。
小さな目標を決めてしっかりとこなす
自分の目の前に二人の友達が現れました。二人ともお金がなくて困っている様子です。そこで、どちらか片方にお金を貸すことにしました。
さて、約束を必ず守る人、すぐに約束を破ってしまう人。この二人が目の前にいたとするとあなたはどちらを信じていてお金を貸すでしょうか。
ほとんどの人は、約束を必ず守る人と答えるでしょう。
自分を信じるかどうかは、普段からどれだけ自分との約束を守ることができるかにあります。
例えば「明日の朝はちょっと早起きして6時に起きよう」と考えたとします。そうした時に、しっかりと起きることができれば自分を信じる要因となるでしょう。
自分を信じられるようになるためには、ちょっとした目標を考えてそれを地道にこなしていくことが必要なんですね。
周りと自分を比較しない
この世界に絶対に正しい生き方なんて存在しません。人には人の生き方があり、それを他の人間が否定することも認めることも出来ないのです。
だからこそ、人と自分を比較してどうかと考える必要もないのですよ。
あなたが大切にしているものと、相手が大切にしているものは違うので、同じ行動を取っていても価値のある人間、信頼できる自分になれるかどうかは、結局の所、自分がどう思うかです。
自分を信じることができる人は、常に評価基準が自分自身にあります。
自分のことをよく観察して、自分の思ったように行動できているのか判断しているのです。
他人と比較して自身の信用度を決めるのではなく、まずは自分という存在を認めてあげることから始めましょう。
自分のことを認めてあげれば、そこからもっと自分のことを知ろうとするきっかけになりますよ。
どれほど失敗しても人生が終わることはないと知っている
何か失敗をしてしまうと「終わった」「人生やっていけない」と悲観的に考えてしまうことってありませんか?失敗とは誰にとっても怖いものです。
全てが終わってしまうようなそんな絶望感もあります。しかし、一つ確かなのは「失敗しても命は落とさない」ということです。
命ある限り、何度でもやり直せますし、挑戦し続けることができます。挑戦し続けることで、成功し、自信をつけることができます。
例えば、東京ディズニーランドでもお馴染みのウォルトディズニーは、最初に勤めていた会社はクビになり、そのあとも起業しては潰れをくりかえし、テーマパーク建設の融資も全然してもらえないという時期がありました。
挫折と困難にぶつかってばかりの彼でも、夢を見ること諦めなかった。夢はいつか叶うと信じ、行動し続けた結果、今のような世界的なテーマパークを作り上げたのです。
自分を信じられる人は、終わりを自分で決めることはありません。どんな結果であろうと、やってみることを実践してみることが必要でしょう。
人生の壁にぶつかったら楽観的に考えてみる
失敗を恐れずにチャレンジしていく姿勢は、自分に自信をつけるためには必要なことです。一つ一つ何かをクリアしていくことで自分を信じられるようになります。
しかし、挑戦すると壁にぶつかることは必ずあります。それを乗り越えるために、何度も壁に向かうこともあるでしょう。
そうした意欲はとても素晴らしいことです。ただ、なかなか乗り越えられないこともあります。
その時は、他の方法を考えることをお勧めします。
一つのことに一心不乱に行動している時は、視野が狭くなる時。でも、もしかしたらその壁は乗り越える必要のないものかもしれませんよ。
他のルートがあるかもしれませんし、周り道するものかもしれません。壁の前に立ち止まるのではなく、何か行動できることはないか模索することが必要でしょう。
たくさんの価値に触れることが大切だと思う
自分を信じられなくなっている時、その人の視野は狭くなっています。自分を1つ、2つの面からしかみていないので、そこで失敗をしてしまうと「自分はダメな人間なんだ」と悪い思考に陥ってしまいます。
自分のことを信じられる人は、自分を様々な面からみて、一面でダメなところがあっても、他の部分で人よりも誇れる場所があるので自信を保つことができます。
様々な面から見る、視野を広げるためには、たくさんの価値観に触れる必要があります。そのために、いろんな人と会い、話をしています。
一人の人間が会っているのは、世界人口70億人のたった数%しかいません。それぞれの人が全く違う生活をしていて、異なる価値観を持っています。
その価値観に触れ、知識を得る。人と出会う、動画を見る、本を読む。自分に合った方法で、「インプットすること」を念頭に行動すれば、あなたの周りには吸収できる情報がいつでも転がっているでしょう。
自信がなくても大切なことは行動すること
自分を信じるために必要なことは簡単にまとめると以下の4つになるでしょう。
- 楽観的に考えること
- とりあえず諦めないで挑戦すること
- いろんな視点から考えてみること
- 自分の中の価値観をどんどん広げていくこと
特に、自分のことを信じられるようになるには何か行動し、それをやり遂げることです。失敗や成功にかかわらずにね。
しかし、なかなか行動するのに躊躇することもあるでしょう。
何事も動かす瞬間、スタートさせる時が一番体力を使います。だから、動けないと思う人も多いです。
動けない、行動できないからと言って自分を責める必要はありません。それは普通のことなんですよ。
ゆっくりでいいので小さなことから一つ一つ試していくことにしましょう。
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