自分のしたいこと・やりたいことが分からない人がまずすべきこと

夢に向かって走る男女

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」

Appleの名で知られているスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式にて話した言葉の一部です。

この卒業祝賀スピーチは、YouTubeなどのネット動画配信サイトのみならず、テレビでも大きく取り上げられました。そのため、ジョブズ氏が黒いローブを着てマイクの前で話している姿を知っている方も多いことでしょう。

もし「本当にやりたいことは何か?」と質問をされたら、一体なんと答えますか?もしかして中々答えが出ない方もいるかもしれません。実は私もでした。

同じように「したいことが分からない」という人はたくさんいます。それは、学生や主婦、サラリーマンなどの社会人と、年齢も性別も立ち位置もバラバラ。

自分のしたいことを見つけるために、一人旅に出てみたり、セミナーに出たり、ハウツー本を読んだり。解決方法は至るところに転がっています。

でも、私たちはそうした方法を試す前に、やるべきことが1つあるのです。

したいことを知るために、まずは自分に素直になろう

深海魚は一寸先の光も見えない暗闇にいるからこそ目が退化しました。

それと同じように、自分の思いや考え、意見を誰かに伝えたり、文字に起こしたりして表出しなければだんだん退化し、考えようとする力がなくなっていきます。

考える力がなくなれば、自分のしたいことも想像しにくく、掴みづらくなっていきます。

自分の信念や思い、意見を自分で決められないと他人の言動に一喜一憂し振り回されるかもしれません。

そんなストレス過多な対人関係に疲れてしまう人生とは、今日でおさらば。「どうせ私にはできないから」と言って諦めていたことを全て出してみましょう。

自分の心の中にあるものを出すためには誰かに話すことが一番です。もしかしたらとても良いアドバイスをくれたりするかも。

でも、やっぱり人に話すのはとても緊張するし、何だか怖い。という人は、ノートなどに書き出すだけでもいいでしょう。

とにかく自分に素直になってアウトプットすること。それがしたいことを見つける第一歩です。

夢を見つけたりかなえるために「謙虚さ」は必要ありません。どんどんと自分が考えたことにチャレンジしていきましょう。

「失敗するかもしれない」「自分にはできない」から抜け出そう

「自分の夢は必ず叶う!」そうやって堂々と言える人はどれほどいるでしょうか。いろんな人に聞いてみても、数%の人しか手をあげないものです。

今からお金持ちにはなれない、自慢できるほどの仕事に就くことはできない、一番好きな人とは付き合えない。現在の自分の持ちうる資産や技術(スキル)では、到底現実にならないと思い込んでしまう。それが人間です。

誰しも実際に取り組む前に、「自分は失敗するかもしれない」「他の人から後ろ指指されるかもしれない」と心配します。

でもそれは事実ではありません。自分自身が作った世界の中の思い込みにすぎないのです。

全ては自分。そこから抜け出してできるようになるには、やはり自分ができると思い込む必要があります。

もし、今の自分に使い切れないほどの大金があったとしたら、一週間好きなことができる時間を手に入れたとしたら、あなたはどんなプランを立てますか?

まずはマンションを買ってみたり、とりあえずグアムあたりから旅行してみたり、考えるとワクワクしてくる。

そうやってワクワクと計画を考えること、それがライフプランであり、自分の人生を思い通りに動かすため一歩。

「やりたいことが見つからない」という人は、今に自分はこの世の全てを手にしてるという気持ちで考えると思いつくかもしれませんよ。

ひとまずの目標を決めてそこまで取り組んでみる

人間は誰しも失敗をしたくないもの。失敗することで恥や恐怖があり、そうした感情を味わいたくないと言うのは、だれでも当たり前の感情でしょう。

初めて取り組むものというのは、特に失敗するリスクが高いと考えてしまいます。さらに失敗した後のことも考えると、ますます自信がなくなりますよね。

だからこそ私たちは、この悩みから逃れるために、やりたいことだとしても心のブレーキを自然とかけて「どうせ自分にはできない」と諦めてしまうのです。

心のそうした意欲をブロックしてしまえば、確かに悩むこともないでしょう。しかし、それと同時にせっかく出てきた「自分のやりたいこと」に蓋をしてしまうのです。

したいこと・やりたいことが見つかったら、まずは小さな目標を立てることが大切です。どんなに小さなものでも構いません。小さな一歩でも踏み出すことがそのあとの人生を大きく変えることができるのです。

したいことややりたい事を見つける方法

人生設計をする前に必要なことは自分のやりたいことをとにかく全て書き出すことです。

いくつでも書いていいですし、「自分では絶対にできないだろう」と考えられるようなとんでもない内容でも構いません。とりあえず何でも書いてみましょう。

ただ書くだけではなく、イラストや写真を入れるとより具体的にイメージしやすくなりますよ。

書き出したものをいつまでにするかの期限を決めたり、手順を考えればそれが人生の設計図(ライフプラン)になります。

やりたいことは個数が多くなければいけないというわけではありません。たった1つしか思いつかなくてもいいのです。

しかし、1つも思いつかない方もいるでしょう。そうした人は次の方法があります。

やりたくないことリストを作る

自己啓発の多くの本を読むと、自分のやりたいことをとにかく書き出すようにと記述があります。しかし、反対にやりたくないことを書くのも一つの手段です。

自分がやりたくないことを書いて、その方向に進まないようにすれば自然と自分の望む生き方になっているという方法です。

ただし、この方法には欠点もあります。それは全く何も動けなくなってしまうということ。

例えば、「働きたくない」とやりたくないことリストに書くとします。

そして働かないために仕事も全て辞めたとすると、当たり前ですが収入はゼロになるでしょう。すると、何か欲しいものやしたいことがあってもできない。

何かをしないということは、その影響で何かができなくなる可能性があります。

そうした状態を防ぐためには、「妥協できる点を探すこと」「代わりの方法を考えること」をする必要があります。

例えば、「仕事は辞めれなくても自分の趣味が続けられるならいいか」と考えたり、「会社勤めじゃなくても収入を得る方法を考える」など。やりたくないことリストを書き上げた後には今一度見直してくださいね。

人との会話から自分の本心を知る

したいこと・やりたくないことリストを作るにせよ、自分史を振り返るにせよ、したいことが分からない人がやるべきことは、自分自身を客観的に眺めて、どんな人間なのかを知ることです。

自分がどんな人間で、何を求めて、どんなことが好き(あるいは嫌い)なのかを知ることが、やりたいことができる人生を歩むための第一歩になるんですね。

そのように自分を知るための方法として、他の人との何気ない会話に注意を払うことをおすすめします。

例えば、誰かの話を盗み聞きしている時、特に自分のことを非難されたり、馬鹿にされた内容ではないのに、なぜか腹立たしくなったり、とても興味が湧いたりすることはありませんか。

どうでもいい会話には聞く耳を持たなくなるのとは逆に、自分の気にしていることだったり抱えている問題に関わることだと無意識に気持ちが動いてしまう。人間にはそういった心理があります。

そうした、つい聞いてしまったことを集めていくと、“自分”というものが形成され、どんな人間なのかを知ることができますよ。

具体的に自分のやりたいことは何か質問してみる

「やりたいことを考える」「したいことは何か決める」言葉にするととてもシンプルですし、簡単そうにも聞こえます。しかし、見つけて決定するのは案外難しい。

なぜならそれには答えがないからです。

だからこそ、「これだ!」というものは、自分の直感がびびっと反応するのを待つしかありません。

でも今すぐ知りたい。「自分のやりたいこと、したいことって何だろう?」とただ漠然に考えても中々出てこないでしょう。そんな時は質問を具体的にしてみることをおすすめします。

自分のしたいことを知る具体的な質問

  1. もしどれだけでもお金が使えるなら何を買いますか?
  2. 誰とでも結婚できるなら誰としますか?
  3. 世界中のどこへでも行けるならどこへ行きますか?
  4. どんな職業にでもつけるなら何をしたいですか?
  5. もし明日死ぬなら、あなたは今から誰と会いますか?

上記の具体的な質問は一例です。なので、考えていくと様々な質問が浮かんできます。

人間関係、仕事、学びたいこと、行きたいところ、欲しいもの、愛したい人など、たくさんの具体的な質問をしてみると答えも明確に浮かび上がってくるかもしれませんよ。

時間の使い方から自分のしたいことを考える

争いの絶えないこの世界にも、どの人間にも平等に与えられてるもの、それは時間です。

誰しも24時間という限られた時間の中で過ごしています。当たり前のことですが、1日を3時間にしたり、26時間にすることなど誰もできません。

どんなに貧富の差があれど、みんな24時間なのです。

人生の生き方を考えるというのは、いわばその限られた時間を何に使うかということです。

テレビを見ながらお菓子を食べるために使えば、癒された人生を過ごすことができますし、全て仕事に使えば仕事一辺倒の人生にすることができます。

ダラダラ過ごすことや働き詰めになることが悪いということではありません。どの生き方でも、それはあなた自身が考える素晴らしい時間です。

あなたは何のために時間を使いたいですか?24時間のなかで何をするか、実際に時間軸に落とし込んでみると、自分の生き方が見えてくるでしょう。

人の価値観というものは絶えず変化する

人生の目標を一度決めてしまうと、変えてはならないと考えてしまう方も多いようです。しかし、趣味は時間が過ぎると変わってしまうように、その人の価値観というものも常に変化してしまいます。

価値観は行動の基準になります。お金を大切に思っていれば、より儲かる方に動きますし、恋人(愛)が価値観の真ん中にいるなら恋人中心の生活になります。

どんな価値観であっても間違いなどありません。だからどんな形であれ、自分自身が否定する必要はないのです。

大切なのは「今の自分は何を大切にし生きているのか」をしっかりと見続けること。そうすれば、自分のしたいこともその都度見えてきます。

自分のしたいことを見つけるには、ありのままの自分を感じ取ること

自分のしたいことを見つけること、それは実にシンプルなことです。

わざわざ海外まで一人旅する必要も、偉い人の講演を聞きに行く必要も、本を100冊読む必要もないのです。

なぜなら答えはすでに持っているから。自分の心の中にしまったものが隠れているだけなんですね。

そうした自分の欲求をもう一度ひっぱり出し、手に取るためには自分の心の声を聞く必要があります。心の声は、自分の素直な気持ち。

人は何かに触れたとき、経験したとき、聞いたり見たり、感じ取ったとき心が揺れ動きます。

その振動を感じることができてくれば、自分の心の形もわかり、したいことややりたいことが見えてくるでしょう。

心が揺れるために必要なのは、目の前の現実について少し考えてみること。その回数をたくさん増やしていけば徐々に感じ取ることができます。

ただ一人旅に行ったり、スピーチを聞くだけではなく、そこで受けた情報を自分の中で整理して何か答えを出してみましょう。したいことが分からない人にとって、とても有意義な時間になるはずですよ。

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