いじめられる理由は何?いじめが辛くて学校に居場所がない・行きたくない時には

いじめ、仲間はずれ、泣いている

学校に行きたくない。最近は校内にいても全然楽しさを感じないし、何より居場所がないような気がする。

周りを気遣ってばかりで、全然素の自分が出せない。何で自分だけこんなにも我慢して、いじめに苦しまないといけないの。生きているのが嫌になるし、そうやっていちいち悩んでいる自分も大嫌い。

そう思ったのは、私が中学2年生の頃でした。

強く何かを発言できず、行動が遅くて、友達のほとんどいなかったぼっちな私は、恰好のいじめの的にされていました。

同じクラスの子に「死んだら?」「クズ、ゴミ」と言われたり、ばい菌扱いされたり、なぜか私だけ仲間に入れてくれなかったり、冷たい態度を取られたり。

人前で泣けば余計にいじめられるし、親に心配や迷惑をかけたくないし。そう考えていたらいつの間にかひとりぼっちで、中学卒業まで過ごしていた思い出があります。

誰にも相談できず、「いっそのこと消えてしまいたい。自殺した方が楽なんじゃないか」と考えている時期もありました。

しかし、それでもとりあえず生きてみようと決めて、数少ないながらも高校や大学では友達と仲良く過ごし、無事社会人になったのです。

大人になって振り返ってみれば、「あの時、こうしておけば良かった」と後悔することが多く、そのことをこのページを訪れたあなたに贈ることで、少しでも心の支えや何かの参考になればと思います。

いじめられる理由・いじめのターゲットになりやすい人の特徴

世間ではいじめられる人には特徴があるといって、下のようにリストアップされている時があります。

  • 八方美人で誰にでも合わせようとする
  • 気が小さく弱々しい
  • 人を馬鹿にしてばかりいる
  • 人の嫌がることを気にせずしてしまう
  • 不器用で行動が遅い、のろま
  • 融通が利かず、自分勝手すぎる
  • 人のことをいじめている

確かにここに当てはまる人は、人に好まれず嫌がらせを受けやすいかもしれません。そして、いじめる人たちはこう言うのです。「いじめられる方にも原因がある」と。

いじめる理由なんて曖昧で、ただの気分だ

私たち人間は感情を持っているので、食べ物や服のセンスと同じように、人に対しても好き嫌いがあるでしょう。

自分の嫌いな人、苦手な人には、何か嫌がらせや困らせることをしたくなるのも分かります。何故なら、その人が存在していることで自分は不快感を味わっているし、その不快感の原因を取り除きたいと人間なら誰しも思うからです。

だからといって、いじめが許されるわけではありません。嫌な人がいれば、その人から距離を取ればいいし、コミュニケーションを取ってやめてもらうことも出来るはず。

なのに、それをせず、気分的に嫌だからといって、何度も嫌がらせをしいじめることで欲を満たし、挙句の果てに「いじめられる原因がある」と言うのは極めて卑劣な行為です。

いじめられているあなたに原因はない

自分がいじめられやすい体質だから、「いじめられる原因がある」と言われたからといって、自分を非難する必要はないのですよ。

人にはそれぞれ個性があって、お互いに尊重しあいながら生きることで、人間は社会の中で共に過ごしていけるのです。

あなたはあなたのままで素晴らしい。まずは、自分で自分を認めてあげることがいじめから抜け出す第一歩です。

いじめられても一人じゃない。必ず味方はいる

まず最初に知っておいて欲しいのは、決して一人じゃなく自分の身近なところに味方がいるということです。

「じゃあ何で誰も助けてくれないの」と思うかもしれません。とても「味方がいる」なんて言葉、信じられないかもしれませんね。

なぜ誰も助けてくれないのか。それはみんなが自分はいじめられたくないと思うからです。

いじめられている人を見ると、多くの人は「かわいそう」「やめてあげてほしい」と思っています。実際に私やあなた自身も経験があるでしょう。

しかし同時に「助けたいけど、何かしたらとばっちり受けるのでは」と心配になります。だから、気持ちがあっても行動できないと言う状態になるのです。

いじめられて心に余裕がないときは被害妄想になりやすく、こうした実は助けたい気持ちを持っている人から受ける視線を冷たく感じたり、何気ない一言も誹謗中傷のように聞こえてしまいます。

そうして一人ぼっちになると、悩みは募るばかりですし、何よりいじめから抜けるのにも時間がかかるかもしれません。いじめ問題を自分一人で抱え込まないように仲間を見つけていきましょう。

仲間を見つけるていじめから抜けるには言葉をかわすこと

仲間を見つけるには、普段から周りの何気ない言葉に耳を傾けてみることです。今はどんな言葉でも悲観的に感じてしまうかもしれませんが、少しずつその言葉に反応してみましょう。

例えば、「トイレ一緒に行こう」と誘われたら一緒に行ってみたり、「おはよう」と言われたら「おはよう」と返してみたり。

たったそれだけと思うような言葉でも、とても重要なことです。続けていれば必ず仲良くなってくるでしょう。

ただし、仲良くなる為に重要なポイントが一つあります。それは、その人の迷惑にならない範囲で話すことです。

どんな人も最終的には自分が一番大切なものです。他人は他人、自分は自分。だから、どんなに話を聞いてくれそうな人でも、最初から自分の悩みを何でも打ち明けるのは控えましょう。

重すぎる話ばかりでは、その人も聞き続けることができなくなってしまいます。最初は何気ない会話から始めていきましょう。

「そんなことしている間もいじめられる」と考えてしまうかもしれません。

しかし、いじめの原因は気持ち的なものなので、あなた自身が何となく他の人と話していて楽しく会話していれば、いじめる気力も失せていくものです。だからこそ、焦らずにゆっくりと仲良くなっていけば良いんですよ。

いじめられた時どうすればいい?いじめをなくす為の対処法

誰かにいじめられている時、出来ることならすぐにこの苦しみから抜け出したいもの。しかし、友達を作って相談をするにしても時間がかかるし、何か出来ることはないのかと悩む人もいるでしょう。

そこで、今すぐ実行に移せる「いじめられたときの対処法」を3つご紹介します。

1.いじめてくる相手を無視する

まず明日からでも出来る最も手軽な方法は、いじめてくる相手をひたすらに無視することです。

いじめている方としては、あなたが何か反応してくれることを待っています。それは笑っていても泣いていても、怒っていても構いません。とにかく、自分がした嫌がらせに対して、何かアクションが欲しいのです。

あなたのそうした喜怒哀楽の感情は、相手にとって最大のエネルギーになります。だとすると、無視をするということは、最大限の防御でもあり、相手を苦しめる攻撃にもなるでしょう。

もし「無視するのは難しい」「嫌がらせを受けたり、悪口を言われるとついカッとなってしまう」という人は、相手を2歳児くらいの子供に思いましょう。

まだ子供だから仕方がないと踏ん切りがつけば、自然と気にしなくなります。

2.恥ずかしがらず誰かの力を借りること

「いじめは恥ずかしいもの」「いじめられる自分が悪い」と自分を下げたり、いじめられていることを隠そうとする人もいると思います。

実際に私自身もいじめられていることが恥ずかしく思い、誰にも話さず隠そうとしている時期もありました。しかし、それではますます苦しくなるばかり。

いじめられているからといって、あなた自身が悪い訳でも原因があるわけでもありません。

だから気にせず誰かに話してもいいんですよ。

ただし、相談する相手は学校やバイト先の友達とかではなく、権威のある人に相談しましょう。

権威のある人。それは学校の先生やカウンセラー、親などです。そうした力の有る人を味方に付けることで、争いになった時、大きな力になります。

いじめがバレた時、いじめる側は自分の立場を優位に見せる為にあらゆる嘘を付きます。もしかしたら濡れ衣をきせてくるかもしれません。

そうなると互いに口論になり、決着がつかず、仲介にはいった先生は問題をうやむやにして両成敗というかたちで場を丸くおさめようとするでしょう。

先生の説得によりお互いに謝罪した時に、自分の心に残る気持ちはなんでしょうか。きっと「後悔」という気持ちが残り続けることでしょう。

ひどく自分を責め、理解してくれなかった周囲の人を信頼しなくなるかもしれません。1度、信頼をしなくなった相手を再び信じるのは至難のもの。誰も信じることができなくなり、孤独になってしまうかも。

いじめを受けているあなたが今以上に苦しむ必要などどこにもないのです。そのために必要なのは早めに相談をすること。

今すぐ対応してもらえなくても、事前に誰かに話したという事実が、喧嘩になった時に役立ちます。

相談する相手はなるべく一人にするようにしましょう。何人もに相談をすると、知らない間に自分がいじめる側にまわっていたり、いじめてくる人に油を注いでしまう可能性もあるからです。

いじめられていることを相談する時のポイント

  • 権威の有る人(先生、カウンセラー、親)に話すこと。
  • なるべく早めに。問題が大きくなる前に。
  • 多くの人ではなく、一人に話すこと。

3.いじめっ子に反撃をしてみる

いじめっ子は、「目の前の相手は自分の思い通りに出来る」という愚かな考えを持っています。だから、まさか反撃されるとは考えてもいないでしょう。

そんな相手に対して、こちらから反撃をするので効果抜群です。しかし、この方法には賛否両論があります。いじめを助長し過激化させる可能性があるからです。

反撃をする場合は次の2点に注意しておきましょう。

  1. 報復ではなく自己防衛のために反撃をすること
  2. 事前に誰かに相談し、やり返すことを伝えておくこと

この2つのことをするとしないでは、そこには大きな差が生まれてきます。

2つの条件を守らず、相手に仕返しをしてしまうと、いじめっ子以外からもターゲットにされる可能性がでてきます。

1.報復(ただの仕返し)ではなく自己防衛のためにすること

自分を守るために反撃することと、仕返しをすることは似てるようで大きく違います。

何か嫌がらせを受けたときだけ相手に仕返しをする。その瞬間だけです。その時に怒りをぶつけて、何もされていない時はいくら恨みがあっても返してはいけません。

報復(ただの仕返し)とは、いつでも相手に怒りをぶつけることです。「苦しめられたのだから、こんだけやり返してもいいだろう」と思うかもしれません。

確かにあなた自身が受けた痛みを考えれば、それ相当の復讐をしてもいいはずです。

しかし、世の中はやられた瞬間にやり返しなければ、同等の仕返しとして見てくれません。

なぜなら、人間というものは見えていないものは理解できないもの。そして、目の前にある情報を全てだと思い込んでしまいます。因果関係を知らない社会は、あなたが一方的にいじめていると認識してしまいます。

そんな理不尽な社会に巻き込まれてあなたが非難されないためにも、やり返す側には自己制御が必要になるのです。

「やり返すのは、やられたその時だけ」これを心にとめておきましょう。

2.事前に誰かに相談しておくこと

反撃をする前に誰かに相談しておくことは必須です。

これは反撃以外に何かもっといいアイデアがもらえるかもしれませんし、もし喧嘩に発展し収集がつかなくなったときに、事前に相談しておくことで味方になってもらえる可能性が高いからです。

「今度、また嫌がらせを受けたら、その時にやり返します」と言っておけば、あなた自身が怒っている原因が嫌がらせを受けたらだと判断してもらえます。

そうした事前に予防線を張っておくことで、自分が不利になりにくい環境を作ることができます。

もし実際に相談するとなったら、力のある先生や親、カウンセラーに話すのが一番でしょう。

いじめられて死にたくなるくらいなら学校なんて辞めてしまおう

親や先生に「学校をやめる」なんて言ったら、何と言い返されるでしょうか。きっと「ふざけるな!誰のお金で行ってるんだ」と怒られたり、「将来のために続けなさい」とか「自分が選んだ道だから最後まで責任を持て!」と言われるかもしれませんね。

学校へ行って勉強できる時間をしっかりと確保できるのは、人生の中でもそうないことですし、それはとても幸せなことだと思います。だから、ただ勉強が嫌だからという理由であれば、もちろん学校を辞めるべきではありません。

しかし、いじめられて嫌がらせを毎日のように受けて、死にたくなるくらい疲れているのであれば、学校なんて辞めてしまってもいいと私は思います。

例え、学校を辞めても死ぬことはありません。続けていくことで命を失うのであれば、辞めたりお休みをとったりして生きていくほうが遥かにいいのです。

命ある限り、人生はいつでも変えることができます。

親や先生にいじめられていることについて相談して、自分でも色々と行動を取ってみて、それでも状況が変わらないのであれば学校なんて行かなくてもいいんですよ。

いじめから立ち直る方法

いじめてくる相手を無視したり、執拗な嫌がらせを受けても気にしないように過ごしていても、心の中にはいじめで受けたダメージが溜まっていき、いつの間にかすごく疲れてしまいます。

何をするにも無気力になったり、人と会うことが怖くなってきたりします。

誰かに話すことで気持ちを軽くすること大切な手段ですが、ずっとは話していられないですし、自分一人でもできることを考えてみましょう。

過去を振り返るのではなく、未来を想像する

いじめられる方にも原因があるとはよく聞く話ですが、それは真っ赤な嘘で、ただの気まぐれなので考えていても仕方ありません。

大切なのはこれからのことです。「自分自身が、今後誰と話したり一緒に過ごしていきたいか」を考えていきましょう。

友達の多さが幸せの大きさではないので、少人数でも1人でもいいので誰と仲良くしていたかを考えてくださいね。

もし、今は誰とも会いたくないし仲良くしたくないというのであれば、それでも大丈夫ですよ。その気持ちを大事にして、一旦距離を取ることも必要です。

少しでも元気がでたら、普段話さないような人と話してみましょう。相談員さんかカウンセラーの人が理想です。どちらも話を聞くことが仕事なので、あなたのどんな話も聞いてくれますよ。

「今の自分でいいんだ」と自分で自分を認めてあげること

学生時代は馬鹿にされ、社会人になっても人間のクズと言われ、そんなことを毎日のように言われた結果、「本当に自分は価値のない人間なのかもしれない」と私は思うようになっていました。

同じようにひどい言葉を浴びせられて、まるで自分はダメ人間のように思っていませんか。しかし、そうした心無い言葉に耳を傾ける必要はありません。それは、その人の思い込みに過ぎないからです。

もし、そうした他人の勝手な想像に自分の価値を委ねていては、人のアドバイスや思いやりの言葉でさえ自分を非難しているように聞こえてしまいます。

もし人に褒められたりしても「自分はそんな大した人間じゃない」「褒め言葉は嘘だ」と思えるようになっていたら少し要注意です。

まずは、自分で自分のことを認めてあげましょう。そうした自己受容をすることは、人の力を借りて立ち直ろうとする時にも必要な力となります。

あなたはあなた自身で素晴らしいのです。

変えることができるのは、未来と自分だけだ

いじめは随分つらいものです。それは、怪我のように見た目では分からないかもしれませんが、確かにあなたの心が傷ついています。

しかし、待っているだけではいじめが無くならないのが現実です。

いじめられない為にしなければいけないことは「自分自身が動くこと」。それは、相手を無視することかもしれません。反撃することかもしれないし、誰かに相談することかもしれない。

学校や部活、バイト先、職場を休むこと辞めることだって立派な手段の1つです。不登校になっても命は無くならないのだから、生きていればそれだけでいいんですよ。

一歩踏み出すのは勇気も力も必要です。不安も大きいのも分かります。でも、あなたにはこれから先を乗り越えていけるだけの力があります。なぜなら今までも耐えてこれたからです。

いじめられても日常を過ごしていくのは、本当に大変です。だからこそ、それを生き抜いてきたあなたには、他の誰よりも強い人間であると私は知っています。

私にできることは、文章にして思いを届けることだけですが、少しでもあなたの勇気になれば嬉しいのです。

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